【ハードウェア】RAID1、ミラーリングでバックアップを取得しよう!

「RAID1はバックアップではないため、バックアップの代わりにはならない」

こういう話があります。
表題で検索をかけるとたくさんのサイトが出てきますし、雑誌にもこういう形で載った事があります。
ただ、この言葉にとらわれて、バックアップの仕組みをRAID1で、と書くとを嫌がられる事も多いですが
Raid1は使い方によると思います。

実際に記事の内容を見てみると……
「常時同期されているから、壊れた時には両方同期されて壊れる」
「Raid1はミラーリングであってバックアップではない」
「HDDが同時に壊れなければ復旧できるという、冗長性をもたせるための仕組みだから」

 それは正しいです。ただ、それはRaid1の機能があればバックアップを取らなくても良いわけではない、という事です。
 バックアップの必要性が無くなる、というと間違いです。
 それでもRaid1でバックアップの代わりとする事は可能です。もちろん自動ではありません。
 
 Raidボードにもよりますが、起動前に1台のハードディスクを抜き空のハードディスクを入れてブートすると
 自動的に同期されます。同期した後は、それをバックアップとして空のディスクをまた同期させます。
 
 壊れた場合は、その取得したディスクを入れて同期をすると、ミラーリングディスクからシステムが復元できます。

・Raid1にすればバックアップを取る必要が無くなるか?(バックアップみたいなものか?)
→いいえ、バックアップを取る必要があります。
Raid1自体は冗長性をもたせるための仕組みなので、構成=バックアップ不要とはなりません。

・Raid1を利用してバックアップを取得できるか?(同期によりバックアップを取得できるか)
 できます。
 Raidボードの種類にもよりますが、普通にバックアップ代わりに同期を使った運用をされている会社もあります。
 その場合は、こまめなバックアップ作業(同期)が必要ですが。
 
 世の中、イメージバックアップソフトウェアも大量に出回っていますが、Raid1で構成しておけばバックアップは簡単に取得できますよ。
 なので私が作るシステムには、Raid4やRaid5という要望が無ければ、まずRaid1としています。
 
 まず、バックアップにはならない!という記事等から誤解を受けてますが、
 Raid1とバックアップは別物で、Raid1の同期機能を使ったバックアップの取得は可能なのです。